「最強の「ビジネス理論」集中講義 ドラッカー、ポーター、コトラーから、「ブルーオーシャン」「イノベーション」まで」(安部徹也著)を読んだ。とても読みやすい良書だと思う。類書は他にもあるが、記述が丁寧なので信頼して読める。
この本からSMARTの原則について。「ミッションを明確なビジョンに落とし込む際の基準として、一般的に活用されているSMARTの原則というフレームワークがあります。」(p24~26)SMARTの意味は以下のとおり。
S⇒ Specific 具体的である
M⇒ Measurable 数値で計測できる
A⇒ Agreed upon 同意できる
R⇒ Realistic 現実的
T⇒ Time bound 期限を設ける
目標を立てることは重要だが、立てた目標が抽象的であったり、非現実的なことも多い。そうならないために、この原則が役に立つ(自分の場合は、Measurableということが特に弱いな)。
もうひとつ、USPという略語について。「顧客が購入に至る理由は、しばしばUSPと呼ばれ、マーケティング戦略上重要なカギを握ります。USPとは、Unique Selling Propositionの略で、簡単にいえば自社が提供する独自の売りのことです。」(p97)
これも常に考えなければならない。否が応でも、僕らの人生は競争状態におかれている。サヴァイブするためには他人と異なる点を持たねばならない。人と同じではいけない。現実社会で行われているのは、そういうタイプの競争なのだ。だからUniqueでなければならない。しかし、ただUniqueであればそれでいいのかと言えばそうでもない。社会の大多数のニーズは踏まえておかねばならない。そこを外すと、誰も買ってくれないだろう。絶対に外してはならないポイントを踏まえたうえで、Uniquenessを目指さねばならない。